「収まる」と「納まる」と「治まる」という言葉、「おおさまる」という同じ読み方ですが、いったいどういった違いがあるのでしょうか?
ということで、今回は「収まる」と「納まる」と「治まる」の違いと意味や使い分けをわかりやすく解説しています。
「収まる」「納まる」「治まる」の意味
まずは3つの「おさまる」の意味を調べてみました。
【収まる】
ふさわしい所や、もとの所や状態に戻る。
【納まる】
金品や税などが、確実に受け取り手に渡される。立場につく。
【治まる】
平和である。心が落ち着く。
3つの「おさめる」を見比べてみると、共通の意味はなく、それぞれ違う意味があります。
「収まる」は枠や入れ物の中にきちんと入る、元あった場所に元通りに戻るということ。
「納まる」は 金品の受け渡しや納税が確実におこなわれることや、ある人がふさわしい地位や立場につくこと。
「治まる」はよい政治が行き渡り国が安定した状態に戻ることや、心や体の状態が正常になること。
「収まる」と「納まる」と「治まる」の違い
「収まる」と「納まる」と「治まる」の違いと使い方をまとめると以下になります。
整理整頓などで物を片付けるという意味で使うのが「収まる」。
金品など受け渡しを行うこと、行うべきものが「納まる」。
国や人の状態に関することが「治まる」です。