普段から使っている言葉やよく聞く言葉でも、ちゃんとした意味を理解していなかったり、実は間違えていたなんてことも?
そこで今回は、分かりにくい言葉27選を選びました。あわせて意味と例文も紹介します。
集大成(しゅうたいせい)
集めた物や事柄、努力や活動の結実
努力や活動の結実
多くのものや事柄を体系的に集めて、一つにとりまとめること。行動なども含まれます。
長年の努力、研究活動などを総括して結実させたもの、させること。
「集大成」の例文
上席者(じょうせきしゃ)
上位の人がすわる席
上位の等級・席次
その場所で、上位とされる席。上座。かみざ。また、その席に着くこと。
階級・等級や席次が上位である人のこと。
つまり「上席者」とは上位とされる席にすわるべき階級の高い人ということ。
「上席者」の例文
示唆(しさ)
それとなく物事を示し教える
直接的に指し示すのではなく、間接的にそれと判断されるような形で手がかりをそれとなく示し教えること。
つまり何かを明確に示しているというわけではないが、読み手にとっては何らかの気づきをもたらすことのできる情報のこと。
「示唆」の例文
安価(あんか)
安い値段
安いという言葉と価格という言葉があわさって、そのまま安い価格。
他にも安っぽいこと、いい加減なことという意味でも使用されます。
「安価」の例文
自重(じちょう)
自分のふるまいや行動を慎む
自分のふるまいが軽率にならないよう、品位を保つよう、自分自身で行動や発言を制限すること。
「自重」例文
当該(とうがい)
それに当たること。関係あるもの。それを受け持つもの。
あてはまるという意味の「当」と、そなわるという意味の「該」が合わさった言葉。話題に直接に関係する事や話題そのものを示します。
「当該」と似た言葉で「該当」があるますが、ほぼ同様の意味なのでどちらを使用してもおかしくはない。
「当該」の例文
圧巻(あっかん)
他と比べてはるかにすぐれた部分
そのものではなく全体の中での最も優れたパフォーマンスや結果などのことをいう。
最も優れた答案(用紙)「巻」を他を「圧」するように一番上に重ねて置いたことからだそう。
何かをふりかえるときに使う場合が多い。似た言葉で圧倒というもがある。
「圧巻」の例文
割愛(かつあい)
惜しみながら省略したり手放すこと
愛を割ると書きますので、惜しみながらというのがポイントです。
会社の会議などで時間都合により以下内容は割愛しますなどというふうにつかわれます。
これは本当は紹介したい内容だけど時間がないので省略しますという意味になります。
「割愛」の例文
何卒(なにとぞ)
相手に対してどうにか、なんとかしてほしい気持ち
どうぞという意味ではありますが、あらたまった場であったり、より強く望む場合に使用されます。
目上の人や、クライアントに対してお願いする場合や、時代劇などでもよくみうけられます。
これは本当は紹介したい内容だけど時間がないので省略しますという意味になります。
「何卒」の例文
光栄(こうえい)
名誉に思うこと
人から褒められたり、認められたり、何かを任せられたりして名誉に思う事。
栄えて光るという文字どおり輝かしいこと。感情表現のひとつ。
「光栄」の例文
にわか(にわか)
物事の急に起こるさま
臨時的、一時的
急に、突然、などの意味があり主にドラマやアーティストなどのファンに最近なったばかりの人や、はやりにあやかってファンだと公言し、実際はその物事にたいして詳しくない人を意味する言葉。
他にも、突然に雨が降ってきてすぐにやんだりする、にわか雨などの言葉でよく使われる。
「にわか」の例文
汎用(はんよう)
広くいろいろな方面に用いること。
「汎」は広くどこまでも行き渡るという意味があり、さまざまな用途や分野に用いることができることを意味する。
特定の用途だけではなく、ある程度「何にでもあう」状態であるものを意味する。
「汎用」の例文
刹那(せつな)
きわめて短い時間や瞬間
一瞬の間、またはそのできごとを意味する。
本来は仏教における時間の最小単位の呼び名。一つの意識の起こる時間という極に短い時間であるが、長さについては諸説があるといわれています。
「刹那」の例文
終日(しゅうじつ)
一日中、朝から晩まで
日が終わるまでと書きますので、文字通り、一日中という意味になります。
また現代ではあまり使われませんが、ひねめす、ひめもすという読み方もされていました。
「終日」の例文
整合性(せいごうせい)
ずれがない、矛盾点がない
整合に性があわさった言葉で、物事や言動に矛盾がなく、整っていること。
例として、「整合性がない」はきちんとあっていない、整っていないという意味になります。。
「整合性」の例文
疎い(うとい)
その人や物事に関係が薄い。詳しくない。
その物や人にあまり関わりがない、親しくないなどの意味があります。
興味がなく詳しくない、その分野に通じていない、へだたりを感じたり、なじめないという意味でも使用されます。
「疎い」の例文
拙速(せっそく)
出来ああがりは悪いが仕上がりは速いこと
仕事、処理などのスピードは速いが、品質がよくないこと。
下手だけど速いということです。「拙」という字を使った言葉で「拙者」という言葉がありますが、これは未熟者という意味です。
「拙速」の例文
所見(しょけん)
見た結果の判断や意見
物事を見たうえでの意見。いわゆる感想と同じ意味です。
主にビジネス用語として感想のかわりに使用されます。例として、通知表に記載される先生の意見のことを所見といいます。
「所見」の例文
相違(そうい)
二つの物事にちがいがあること
同じでないこと
違いがあることを意味する表現で、「相違ない」の言い回しとして用いられます。
意味としては同じでないという意味ですが使用される場合は相違はないとして使用されるので同じであるという意味になる。
「相違」の例文
持論(じろん)
その人独自の意見
その人が以前からかねて主張している意見という意味がある。
よく間違えて「自論」と表記しがちですが、これは間違いで、自分の持つという意味なので正しくは「持論」です。
「持論」の例文
堪能(たんのう)
すぐれていること
十分満足すること
技術、学問などその道において十分に習熟していること。
心行くまで満足するという意味で堪能具合は人それぞれということになります。
「堪能」の例文
及び(および)
そして、ならびに
おなじような事柄を並列して挙げる場合に使います。両方ともという意味になります。
似た言葉で「並びに」というものがありますがこちらは似てないものを並べる場合につかいます。
「及び」の例文
八方美人(はっぽうびじん)
誰に対しても要領よくふるまう人
そのまま文字を読み取ると、八方向どこから見ても美人というふうに思えます。
しかし実際には、いつ誰に対しても愛想を振りまき、よく思われようとしている、誰に対しても同じ態度で、心が見えにくい。
といった意味で使用されるので、褒め言葉ではなく、どちらかと言うと、皮肉言葉になります。
「八方美人」の例文
ご足労(ごそくろう)
来て頂くこと、足を運んで頂くこと
「ご足労」の意味は足を使った労力という意味の足労に御が付いて丁寧になったものです。
わざわざ手間をかけ足を運んでいただき、申し訳ない、という感謝の気持ちをあらわす場合に使用します。
「ご足労」の例文
ご健勝(ごけんしょう)
来て頂くこと、足を運んで頂くこと
「ご健勝」の意味は健康で体が丈夫という意味の健勝に御が付いて丁寧になったものです。
体が元気でよく優れて丈夫でいらっしゃるという、体が丈夫という意味の敬語になります。
「ご健勝」の例文
係る(かかる)
このような
関係する
~に係るというふうに使用され、そのまま前にある文章を表わすという意味と前文に関わるという意味があります。
主に公的機関の文章などでみうけられ、かしこまった場面で使用されます。
「係る」の例文
参画(さんかく)
(何らかの)計画に加わること
政策や事業などの計画や相談に参加することを言います。
ただ集まるだけでなくプロジェクトなどのメンバーとして参加してもらうということをこの「参画」という言葉ひとつで表すことができます。